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日々考えたこと、思ったことで残したいものを書いていきます。

カーボンニュートラル宣言から車のEV化について

昨年(2020年)10月に菅総理大臣の所信表明演説の中で2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)にするとの政策目標が発表された。

 

このことについて私の意見は正直納得できない気持ちが大きいですが

 

「同意する」

 

です。

 

なぜ納得できないのに同意するのかというと、これはあくまで素人である私の意見として聞いていただきたいのですが、そもそもこの「温暖化の原因は二酸化炭素→温暖化ガス→カーボンが悪い!、これからは電気だ!」という流れはエネルギーによる現在利益を得ている技術大国への攻撃ではないかと考えている。

 

ちょっと過激な書き方ですが、無論利益を得ている大国の代表は日本と思っています。その技術は車。日本の技術の推移を集めた最高の商品であり、他の国も容易にまねできない価値の非常に高いものだと思っています。またそれを日々進化しながら作り続けいているトヨタ、ホンダ、スズキなどのメーカーは尊敬に値する企業と考えています。加えてこれまで日本の経済を支えてきたのもこの技術でありメーカーであることも疑いの余地はないと思います。世界の国々もその生活向上への貢献度から日本車の進出をゆるしていたのではないかと考えます。

 

しかしこの状況も私は長くは続かない、またはよくここまで続いたな、と考えるようになりました。私もそうなのですがこれまでは生活を豊かにした貢献度から許せていたものが当たり前のようになってくると許せなくなってくる。

 

もし私自身が日本以外の人だったらと考えてこの状況を見たときにどう思うか考えた。車は人々の生活を豊かにし、日本車は壊れず安全。ただ生産には技術力が必要で自国で生産・販売できる国が限られている状況(ようするに技術が高度で難しい)。また価格についてもいつの時代も高い(日本でもほとんどの人がローンを組んで購入する)。それでも日本車は売れ続けてきたわけだが、今後も車の方向性が難しく高価であり続ける方向をとった場合、本当に消費者(世界中の消費者)のためになるのかを考えてみたときに車の利用については今後も貢献するが、いつまでも日本が勝ってしまう、利益を一番とってしまう(それはメーカーの努力の結果なので無論非難はできないが)ものを許し続けることができるのか。そこで逆に「簡単」に「安く」なったらどうなるだろうと考えていた時にぱっと頭に浮かんだのがスマホ。携帯電話から始まりスマホへと移り変わったが、携帯電話の進化の方向はカメラをつけたりワンセグをつけたり、ヒンジを複雑にしたりと難しく、高価な方向だったと私は認識している。そこにiPhoneが登場しその後android端末が多く発売されることによりあくまで私見ですが簡単(これはスマホの技術が低いのではなく、世界中が生産に参加できる技術)で安い方向になったと考えています。日本の携帯電話がガラパゴス携帯(ガラケー)と呼ばれいたことに、当時の私は意味が分からず単に日本の技術が馬鹿にされているのではと思っていたのですが、よくよく進化の方向を考えると携帯電話も車の進化の方向と同じ、利益の方向も車と同じで日本独り勝ちになるのではと考えると、確かに日本以外の人から見たら非難したくなる気持ちもわかるなと、今は考えています。

 

日本以外の国々(中国の話がよく巷で出ますが、ヨーロッパもアメリカもそうだと思う)はスマホで日本から技術の方向性を勝ち取ったことから、車についても主導権を日本から切り離そうとしている、次世代カーへの移行という区切りを作り、日本以外の国々は世界中の国々が生産に参加(簡単)でき、安価(にできる可能性の高い)にする方向に変えようとしているのではないか。そんなことを考えていると、これに逆らって高い技術と高価な商品を続けていくという道は世界の状況からみると車もガラケーのように衰退していくのではと考えています。

 

車のEV化というのはカーボンニュートラルの対象の1つにすぎませんが、これにより経済に最も打撃をあたえるものだと考えています。ただスマホの例を見ても日本以外の国の方向は日本方式でないことは明らかだと現状私は認識しているため、日本人にとっては非常に納得できない目標はありますが、受け入れる方がよいのではと最近思い始めています。

 

ちょっとまだ自分自身、知識が不足しているのでおおざっぱで感情的な説明になってしまっていますが、もっと簡単にまとめると

 

「世界中がこれだけしつこく温暖化を掲げカーボンニュートラルを方向にもってきているのだから日本がそれに逆らうのではなく、利用するくらいの気持ちで行かなくちゃ」

 

というのが考えです。

 

このカーボンニュートラル自体については効果や意義について全く理解できない(科学的にも矛盾しているのではと考えています)状況ですが、結局日本以外の国々の要求に答えないと先に進まないのかなと考えています。

 

ただ、最後にこれはあくまで方向の話で日本のエネルギーが本当にすべて電気になったり、車がすべてEVに変わるとは私も全く思っていません。エネルギーについては複数のエネルギーを使うエネルギーミックスが最善と思っており、また技術の進化によりエネルギー輸入国が輸出国になった国もあります。今情報が出てきている新たな日本のエネルギー埋蔵資源を見ていると、日本も今後エネルギー輸出国になる可能性もあると考えています。また、車もEVが活用できる場所ではすべてEV、できない場所はガソリン車及びハイブリット車となると考えており、現状日本以外の国の要求が大きいEV車の生産をメーカーに決断させるためにあえてカーボンニュートラルを掲げたのではないかと私は考えています。

 

日本車、特にハイブリットカーは本当に優れた技術であり、本来ならEVの先にある技術であると考えているのでこれがなくなることはないと考えています。

 

以上、カーボンニュートラル宣言から車のEV化について私が考えたこと、思ったことです。