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日々考えたこと、思ったことで残したいものを書いていきます。

卒業生への祝辞について感じたこと

本日はシーズン的、また自身の息子も小学校卒業だったのでyoutube楽天三木谷浩史氏の近畿大学卒業式のゲストスピーチを見たのでその感想を。

 

楽天については携帯料金を下げる要因を作ってくれて企業であり、俺としても応援したいと思っていた企業なのですが、今回トップである三木谷氏のスピーチを聞いた感想としては俺にはあまり理解ができず、こんなものなのかなと感じました。

 

これまで俺自身約47年間生きてきて、こういった世間で「成功者」といわれる莫大なお金を日本国内で動かせる人のスピーチや自叙伝、自己啓発本などを見てきて、この三木谷さんのスピーチもあまり変わらない「世界を見ろ、世界基準に合わせろ」という内容であったことにとてもがっかりしたとともに楽天NTT(ドコモ)、SOFTBANKとおなじ道をやっぱりたどるのだろうな、と感じてしまいました。

 

三木谷さんが楽天の代表ではない場合はそんなに気にならなかったと思うのですが、これから日本の既得権益を受け止め大きくなると思われる企業のトップと考えると、また同じ道を歩む企業が増えただけなのかと思ってしまい、非常に残念に感じました。

 

ただ、このスピーチを聞いていて思い出したのはロバートデニーロのスピーチ。2015年にニューヨーク大学芸術学部卒業講演でのスピーチでyoutubeにいろいろ動画がでています。こちらもこれから芸術(映画等)の世界に飛び出す卒業生に送るスピーチで、デニーロ氏のいる業界の現実をジョークを交えながら非常に冷や汗ものでしゃべっており、三木谷氏のスピーチと構成は似ていますが、彼の伝えたいことが非常にわかりやすく、誰にでもでき、また絶対に普遍的だろうなということだと感じました。

 

それが「NEXT」次へです。

 

俺(デニーロ氏)はこんな現実を歩んできたけど、今でも次へを考えている(「これから卒業生に履歴書を配ります」というジョークにそれを言いたかったと感じました)。どんな悲惨な状態になっても次へ進むことを考えろ。逆に言うとそれをしていればとにかく進むよ。という非常に単純で明確な結論へつなげるために前置きのスピーチが作られている。なので俺も約5~6年前のスピーチですが、心の中に残っていて、初めて聞いたときはそんなにこのスピーチの意味を理解していなかったとおもうのですが、今回三木谷氏のスピーチを聞いてやっとデニーロ氏が卒業生などのこれから現実を向き合う状況に向かう人に非常にためになる言葉であったことを理解できました。

 

その意味で近畿大学の皆さんにはすみませんが、今回この三木谷氏のスピーチを聞いてでデニーロ氏のスピーチの貴重さを気づかせてもらえたことに感謝しております。

 

以上